レーザー手術

レーザー治療について

レーザー治療による有効期間は平均して1年~2年持続しますが人により異なります。

効果がなくなってきた場合、繰り返し同じ手術をして効果を得ることができます。

当院では花粉症を含むアレルギー性鼻炎、慢性的な鼻血に対してレーザー治療を行っています。

アレルギー性鼻炎・花粉症に対する根本的治療としては、減感作療法や舌下免疫療法が挙げられます。

減感作療法は治療用のアレルゲンエキスを非常に薄い濃度で皮内に少量から注射し始め、慎重に投与量を維持量まで増やしていきます。

通院回数が頻回となる点、治療期間が長期になります。

舌下免疫療法は毎日花粉症エキスを口に含んでいただく治療法です。

体質の改善に少なくとも23年以上かかります。

上記の代替法としてレーザー治療が考えられますが、アレルギー体質を改善する治療ではなく、鼻の粘膜にレーザーを直接照射して、レーザーの熱で粘膜組織を変質させ、鼻のアレルギーを起こす場を減らし、また鼻粘膜のアレルギー反応を鈍くしようという治療です。

あくまでアレルギー反応の場を抑える治療であるということをご理解下さい。

こちらは有効期間が12年というのが現状です。

花粉症の場合には、花粉症のシーズン前に治療を終了しておくのが理想です。

こんな症状の方におすすめ

・アレルギー性鼻炎で、特に鼻づまりの症状が強い方

アレルギー性鼻炎の3大症状といわれる、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの中で、一番鼻づまりに効果が強いことがわかっています。
鼻の粘膜の表面をレーザーで焼き、粘膜組織を変質させる治療ですので、鼻水が多い方には適さないことがあります。

・妊娠中または授乳中のため、薬の服用を希望しない方

妊娠中または授乳中は、できるだけ薬の服用を避けたいところです。
しかし、特に妊娠中は身体のむくみが生じやすく、鼻づまりを起こしやすい傾向にあります。

レーザー治療は胎児や母乳に影響を及ぼす危険性がありませんので、薬を服用しない治療法としておすすめです。

・薬の副作用が強い方、また、薬の服用を減らしたい方

抗アレルギー剤の服用をしても、アレルギー症状が軽減しない場合や、副作用として眠くなることがあります。
車の運転を職業としているなどで、副作用(眠気・口の渇き)を避けるために薬の服用を控えている方、それ以外でも薬の副作用でお困りの方にはレーザー治療をおすすめしています。

 ・一年中鼻炎症状が持続し、常に服薬していないと快適な日常生活を送れない方

薬の服用を抑える、あるいは軽減されることにより、長期的な薬の副作用のリスクを軽減することができます。

手術方法

1. 局所麻酔

表面粘膜麻酔及び血管収縮作用の薬液を鼻粘膜にスプレーをします。

次に、麻酔液を浸した細長いガーゼを数枚ずつ鼻腔内に入れ、留置することで粘膜表面の麻酔を行います。

麻酔をしっかりするために麻酔液は多めにガーゼに染みこませてありますから、薬の一部は鼻からのどの方へ廻ると場合により口の中が苦く感じることがあります。

量はそれほど多いものではなく、飲み込んでも害はありません。

薬がのどに廻ることで、口の中やのどの粘膜も麻酔され、歯が浮いたような感じや、唇が痺れた感じをすることがありますが60分ほどで麻酔が切れると消失します。

そのままで約15分間お待ちいただくと鼻粘膜の麻酔が完了し、レーザー治療を行うことが出来るようになります。

2. レーザー治療

レーザー治療は煙の発生があり、治療中は焦げ臭いにおいが気になると思いますので口から吸って鼻から吐く呼吸をしていただきます。

手術中はジリジリという粘膜が焦げるような小さな音とわずかな刺激はあります。

レーザー治療は片方の鼻で5分くらい、両鼻でも10分程度で終了します。

治療当日はシャワーにしていただき運動も控えていただきます。

水泳の場合は3日間控えていただいております。

当日軽度ですが痛みを感じる人がありますので、念のために消炎鎮痛剤の頓服と鼻の腫れ止めを処方しています。

3. レーザー手術後

照射すると反応性に鼻粘膜が腫れ、2日間程は反応として鼻水、鼻づまりが逆にひどくなります。

強く鼻をかむと鼻血が混じることがありますので注意が必要です。

術後12週間はレーザー照射した鼻粘膜表面にゼリー状のかさぶたが付着してきます。

そういったかさぶたは経過と共に剥がれていきます。

無理にとってもすぐにまた付着しますから、レーザー処置後の数日の鼻づまりはやむを得ないものとご理解ください。

経過中にひどい鼻づまりや痛みなど、手術に伴う不快な症状が出ることがあります。

そうした辛い症状がでている場合には、鼻の処置を受けていただくことで症状が改善します。

4. 1週間後の診察

鼻の中の炎症産物であるかさぶたを除去したり色のついた鼻水がつくことがあるので清掃します。

この時期には手術後の一過性の鼻つまりも、かなり解消されているでしょう。

少しずつ鼻をかんでいっても大丈夫ですが、無理に自宅でかさぶたをとらないようお願いしております。

5. 2週間後の診察

残りのかさぶたを清掃します。

この時点では鼻の通りもかなり改善されているでしょう。

鼻の中の診察が順調であれば終了となります。

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