後鼻漏とは?鼻水が喉に流れる原因と対処法

喉の奥に何かが張り付いているように感じたり、痰がからんだり、咳払いが増えたりする症状が続くと、喉に原因があるように感じる方は少なくありません。しかし、その不快感の背景には、鼻の奥から喉へ流れる鼻水が関係していることがあります。

鼻は、呼吸を支えるだけでなく、吸い込んだ空気を加湿し、ほこりやウイルスなどから体を守る働きを持っています。鼻の粘膜に炎症が起こると、鼻水の量や粘り気が変わり、喉の不快感としてあらわれることがあります。

後鼻漏とは

後鼻漏とは、鼻水が鼻の前から出るのではなく、鼻の奥を通って喉へ流れ込む状態のことです。健康な状態でも鼻や喉では分泌物が作られており、普段は自然に飲み込んでいるため、あまり意識することはありません。

しかし、鼻炎や副鼻腔炎などで鼻水が増えたり、粘り気が強くなったりすると、喉へ流れている感覚が気になりやすくなります。鼻水が出ていないと思っていても、実際には鼻の奥から喉へ流れ、違和感や咳の原因になっている場合があります。

後鼻漏で起こりやすい症状

後鼻漏では、喉に鼻水が流れる感じや、痰がからむ感じ、咳払い、喉の違和感、口臭が気になる、声のかすれなどが起こることがあります。鼻水が喉を刺激することで、咳が続く場合もあります。

朝起きたときに喉がねばつく、横になると咳が出る、風邪は治ったのに咳だけが残っているといった場合は、後鼻漏が関係していることがあります。喉の症状が目立っていても、鼻や副鼻腔の状態を確認することが大切です。

後鼻漏の主な原因

後鼻漏の原因には、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、風邪の後に残る鼻の炎症、寒暖差や乾燥による鼻炎、鼻づまりなどがあります。原因によって、鼻水の量や粘り気、症状の出方は変わります。

副鼻腔炎では粘り気のある鼻水が喉へ流れやすく、アレルギー性鼻炎では透明でさらさらした鼻水が増えやすい傾向があります。タバコの煙、強い香り、ほこり、乾燥などが鼻の粘膜を刺激し、後鼻漏につながることもあります。

副鼻腔炎による後鼻漏

副鼻腔炎は、鼻の周囲にある副鼻腔という空洞に炎症が起こる病気です。風邪をきっかけに発症することがあり、鼻づまり、粘り気のある鼻水、頭の重さ、顔の圧迫感、においのわかりにくさなどが見られます。

副鼻腔にたまった分泌物が鼻の奥へ流れると、後鼻漏として自覚されます。咳止めを使っても咳が改善しにくい場合、喉ではなく鼻や副鼻腔の炎症が原因になっていることがあります。

アレルギー性鼻炎との関係

アレルギー性鼻炎では、花粉、ダニ、ハウスダスト、カビなどに反応して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こります。鼻水が多くなると、鼻の前だけでなく喉へ流れ、後鼻漏を感じることがあります。

鼻づまりが強いと口呼吸になり、喉が乾燥して違和感や咳が出やすくなります。季節によって症状が悪化する方や、寝室や掃除の後、特定の場所で症状が出やすい方は、アレルギーが関係していないか確認することが大切です。

耳鼻科で行う検査と治療

耳鼻科では、症状の期間、鼻水の色や粘り気、咳や痰の有無、アレルギーの有無などを確認します。そのうえで、鼻の中や喉の奥を観察し、副鼻腔炎や鼻炎、鼻づまりの原因がないかを調べます。

治療は原因に合わせて行います。副鼻腔炎が関係している場合は、鼻の処置や薬での治療、ネブライザーなどを行うことがあります。アレルギー性鼻炎が原因の場合は、抗アレルギー薬や点鼻薬を使いながら生活環境の見直しもあわせて進めます。

自宅でできる対処法と受診の目安

日常生活では、鼻や喉を乾燥させないことが大切です。室内の湿度を保ち、水分をこまめに取り、鼻を強くかみすぎないようにしましょう。鼻洗浄を行う場合は、清潔な器具を使い、無理のない範囲で行うことが大切です。

後鼻漏や咳、痰が長引く場合、黄色や緑色の鼻水が続く場合、鼻づまりや頭の重さが強い場合、においがわかりにくい場合は、耳鼻科で相談しましょう。後鼻漏は原因に合わせて治療することで、症状の改善を目指せることがあります。

最新情報をチェックしよう!